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2016年の締めに出産報告いたします

今日で2016年も終わりますね。大晦日の夜いかがお過ごしでしょうか?

タイトル通り、出産報告いたします。

一言で今年1年何をやってたかと言いますと、
子供を産んでました。

昨年の9月に活動休止に入ったPlat Home Nineですが、その理由はただ一つ。
そろそろ子供が欲しい、ただそれだけでした。

小原さんが脱退したくらいの段階から、自分たちが納得できる作品を作って、ツアーをやったら活動をきっばり休止して妊活(妊活とはまた便利な言葉があるもんですが。)に入りたいと私の中では考えていたことでした。

この話をした際、メンバーも了承してくれ、目標通りCDを作り、ツアーをやり一旦プラットのライブ活動は休止に入りました。

昨年9月のツアーファイナル後、実はすぐに妊娠しました。
しかし、残念なことにその妊娠は僅か2ヶ月でおわってしまいまいました。
稽留流産という、極めて初期の流産でしたが、体と心への負担は結構大きかったのです。

それもあり、暫く妊活も休止せざるを得ない状況だったので今年の1月に一本のライブを決めました。

そして1月にワイサイで久保谷さんの誕生日企画のライブをし、そして次の日、病院へ行くとまた妊娠したことが判明しました。

今回こそはどうにか成長してくれと神にもすがる思いでひたすら時間が経つのを待ち続ける日々を過ごし、そして2月のあたまに、ついに新しい命がスタートした証としての心拍が確認できました。

白黒の写真の中には黒い細長い点の様な人間の始まりが写ってました。
前回の流産の経験があったからこそ、無事成長していくことの有り難さを思い知らされたから、どんなことがあっても産もうと思ったのでクアトロテストだとかそういったものはやりませんでした。

それから春先まで続いたつわり。
カレーを食べて気持ち悪くなったり、セブンに行ったらコーヒーの香りにやられたり、白いご飯がおにぎりじゃないと食べれなくなったりと、そこまでひどくはなかったけど、それなりにしんどく寒い冬の終わりを過ごしました。

桜が咲く頃、安定期に入り、体調も落ち着いたため、1人で花見散歩に出掛けたりと妊娠生活を満喫し、そして5月には男の子だと判明しました。

しかし、初夏。
病院での検診の結果、切迫早産と診断されました。
とにかく動くな、お腹の張りに要注意しろ、ということで自宅安静を強いられる日々に突入していきました。
家事もダメ。風呂につかるのもダメ。外出も禁止。ギターなんてもってのほか。

そんなこんなで寝たきりで過ごした6月。

そして7月のあたま。ついに安静の甲斐もなく、切迫早産の症状が進行し入院することになってしまいました。

予定日は9月下旬だったため、下手すると2ヶ月以上の入院生活になってしまいます。
入浴は愚か、シャワーも週に2回。
24時間点滴を打っているので、トイレ以外はずっとベッドの上で寝て過ごさないといけません。
窓は曇りガラスのため、外の景色も見えず外の、空気も吸えず、カーテン一枚で隣の人と仕切られているだけなので、音楽もテレビもイヤホンで聴くしかありませんでした。


そしてちょっと動くとお腹が張り、そしたら尻に注射を打ち点滴の濃度を上げ、赤ちゃんにはとにかく1日でも長くお腹の中に居てもらうため懸命に入院生活を送っていました。
赤ちゃんにとってお腹の中の1日は、体外での1日の10日分の成長に値するらしいのです。


まるで数ヶ月前までスタジオに入ったり、バイトしたりしていたことが幻のようで、家で料理したり外を散歩したり、家族と会話したりという当たり前の生活が死ぬ程いとおしく思いました。
夜10時になると電気は消え、余計なことばかり考えて眠れない日も沢山ありました。

唯一の救いはお腹の中の子が元気に成長しているということでした。

外は真夏の蝉の声が聞こえ、甲子園を見ながら狭い病室で過ごす夏が過ぎていきました。
刻一刻とただただ時が過ぎるのを待つという、こんな経験は今までしたことがありません。

そして8月も中旬を過ぎ、最後にもう一つ問題が発生しました。前々から治らなかった逆子がついに回らず帝王切開で産むことになったのです。

お尻がズボッとハマってる。

毎週先生に言われ続け、ついにハマったお尻が抜けることなく手術の日程が組まれました。
その日まであと少し。出てくるなよ。頑張れ。とお腹に念を送り1日1日ハラハラしながら過ごしていました。
しかし9月初旬。予定日まで待てなかったのか、実家の父が遥々お見舞いに来ていたその日、突然陣痛がきてしまったのです。

先生は「今日産んじゃいましょう!」と言い、訳もわからないまま気づけば手術台の上。
半身麻酔を打たれ、あれよあれよという間に息子が、腹から出てきました。

大きな声で泣いてるのが聞こえました。

何だか夢か現実かよく分からないままお産が終わりました。

部屋に戻りぼんやりした意識の中、息子が運ばれてきて、私の横に寝かされました。
目も耳も鼻も手も足も小さいけど人間の形が出来上がっていて、動いていて、本当に人間が入ってたんだ。と生まれてからも尚不思議な気持ちが湧いていて、それと同時に涙が出ました。

その日から2日間はほぼ絶食状態で、様々な痛みに悶え苦しみ、正直なところあんまり覚えていません。

結局7月から退院することなく、2ヶ月の入院生活の最終日は自分の誕生日で締めくくるという偶然にも恵まれ、無事退院を迎えました。

家に向かうタクシーの中の、久々に外の景色を眺めると、全てが色濃く見えました。
そして2ヶ月ぶりの我が家に息子を連れて帰ることができました。

それから約3ヶ月。
子育てが始まり、悪戦苦闘しながらあっという間に過ぎていく貴重な時間を重ねていく毎日です。

ギターをこんなに長く弾かなかったのもギターを始めて以来なかったことで、久々に触ってみたら右手が固い固い。
感覚を取り戻すのには時間がかかるかもしれないけど、今は小さいお客さん1人に向かって弾き語りをしている今日この頃です。

来年4月に弾き語りをやることになりました。
またその日にお会いしましょう。

それでは良いお年を。


Plat Home Nine榎本美幸
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